「お酒の魔力」


 最悪の組み合わせというものは、確かに存在する。
 例えば、地獄のハサミとキャットバット。
 スクルトで物理防御を固め、マホトーンで呪文攻撃を封じる、という戦法を取る。
 例えば、幻術士とキラーエイプ。
 マヌーサやメダパニで錯乱状態に陥れ、怪力任せで各個撃破、という寸法で襲う。
 最悪の――彼らにとっては最高の――組み合わせというものは、確かに存在した。
 だが、これは何もモンスターに限った話ではなく、世界の彼方此方あちらこちらに潜んでいる。
 それこそ、隙も絶え間も容赦もなく、だ。

 現にここ。一見すると、平和そのものと言える酒場でも。

「トラッド、飲んでるー? トーラーッド、ってばぁ! ていてーい!」
「飲んでる! 飲んでるから、ハリセンはやめろ!」
「ほほう、確かに……って、進みが遅いっ!」
「だから――」
「……じゃあ、止める」
「へ?」
「その代わり、すこしでーもお酒が進むように……えい!」
「……え?」
「ずーっとくっついてお酌を、ねっ?」
「それはもっと悪い……!!」
 ナギサにお酒、という最悪の組み合わせ――――だけでなく。
「あー! ナギサさんばっかり、ずるいですよー!」
「そう? んー……じゃあ、ヤヨイちゃんも一緒にどう?」
「……は?」
「二人仲良く、なら問題ないでしょ?」
「早まるな、ヤヨイ!」
「えっと、それは……」
「俺は、そんなこと教えてない!」
「それは、とっても良い考えですね!」
「何故そうなる!?」
「というわけで、私も師匠に……」
「やめ――」
「えいっ」
 しっかりちゃっかり、ヤヨイまで加わっていた。
 もし、現況をポーカーで例えるならば『ワンペア』などではない。ナギサという万能なる手札ワイルドカードを含めた『スリー・オブ・ア・カインド』だ。
 しかし、この時は誰一人として気づいていなかった。


 これはまだ、全ての始まりに過ぎない、などとは。


 ともあれ、そういった経緯を経て。
 確信小悪魔の美女と。
 天然小悪魔の美少女。
 似て非なるようで、やはりよく似ている二人に囲まれる中。心身共にがんじがらめのトラッドは、ペースを加速させていた。渋々でささやかながら、とは言うまでもないが。
「あら、不機嫌そうね?」
「……当たり前だ」
「ウサギ耳を付けた謎のお姉さんなのに?」
「人を何だと思って……ったく、本当に酔ってるな……」
 いよいよ観念したトラッドは、呆れ返った感想を漏らす。
「ししょーししょー、私もですよー」
「…………」
 そこで、彼女と同じぐらい熱に浮かされた声で同意したのは、ヤヨイ。
 もはや呆れていいのかも分からない。
「いや……待て」
「はい?」
 だが、状況に流されかけた彼は、不意に気づいた。
「……ヤヨイはジュースしか飲んでないよな?」
 緊張もなく抱き着いている彼女は、お酒を一滴も口にしていない事に。
「そうですよー」
 つまり、酔っていない上での行動。
 気づいたトラッドは耳まで真っ赤にし、慌てて引き離そうと考えたが、
「私は雰囲気に酔ってるんです」
 強引な理由付けをするヤヨイに、あっさり言いくるめられてしまった。
(一応、師匠なんだけど……)
 まるで立つ瀬がない。そう、トラッドが軽く落ち込みかけた時。
「じゃあ、バンダナを巻いた可愛い女の子はどうなの?」
「え?」
「今は不機嫌なんでしょ?」
「それ、は……」
 ゴキゲンに、しかも底なしに飲んでいたナギサが、唐突な質問を投げかけてきた。
 いや、唐突ではなく、先ほどの延長線上ではあるが。
 鋭く的を射た指摘に、みるみるヤヨイの表情に暗雲が立ち込め始める。
「師匠……もしかして、困ってます……?」
 手は動かせない代わりに、心でばたばた取り乱す彼は、
「あ、いや、困ってるのは困ってるけど……弟子に慕ってもらえるのはやっぱり嬉しい、かな」
 ぎこちない口調で、精一杯の思いを紡いだ。
「……ホントですか?」
 続けて、首肯。するとヤヨイは、より笑顔を輝かせて、ぎゅっと抱き着いてくる。それは優しく柔らかく、思わず安堵してしまう感触で。彼も例外なく、ついつい顔を綻ばせてしまった。
 とはいえ、実際のところ。全くの虚言ではなく、全くの本音だった。
 理由は言葉通り。トラッドにとってのヤヨイは可愛い弟子だからだ。加えて、師匠らしい事は何もできていない、と日頃考えていれば、無邪気に慕われて嬉しくないはずも、当然ない。
 更に、紛れもない確信犯であるナギサにしても。
 嫌いな相手に、わざわざイタズラを仕掛けるとは、さすがに考えにくい。言い換えれば、トラッドを仲間だと思っているからこそのイタズラ、と言える。
 もう一つ付け加えると、トラッドもバカみたいなバカ騒ぎが、実は嫌いでもない。慣れのせいもあってか、何だかんだで彼も楽しんでいた。
 ただ、二人の突拍子もない行動や、女性であるという点に関しては、いつも困らされている。それもやはり、事実には違いないのだが。
「全く……相変わらずだな」
 それを深く理解しているからこそ、なのだろう。
 傍らで眺めているラザは、苦笑いを浮かべてはいるが、物静かにグラスを傾けていた。
 本来なら、トラッドに嫉妬を覚えてもおかしくない状況。
 にも拘らず、彼は至って穏やかであり、温かく見守っているようでもあり。
(ナギサの気持ちも……分かる気はするが)
 どころか、楽しんでいる節さえ窺える。
 何らかの磁場か、神の見えざる手か。恐るべき虐げられ体質のトラッドであった。
 だが、たった一人。
「…………」
 現状を違う意味で捉え、頬を膨らませる少女がいた。リノだ。
「どうした?」
「え、あ……べつ、に」
 話しかけてみても反応が芳しくない上に、振り向くのも一瞬だけ。
 彼女はただひたすら、騒々しい三人を横目で盗み見ている。水底と水面の狭間めいた黒い瞳を不安げに揺らし、主には一人を映している。
 身体は微動足りしていない――と思っていたのだが。
「……ぁ……」
 少し気にかけて見ると、ナギサやヤヨイが抱き着くのに合わせて、腕を伸ばそうとしては引っ込めていた。
(なるほど)
 しかし、小首を傾げるまでもなく、ラザは理解する。あまりに理由が一目瞭然だったのだ。
 何故なら、先に広がる風景というのは、確信と天然の応酬に、なすがまま翻弄されるトラッドの姿。ならば、至る結論は一つしかない。
 要するにリノは、焼きもちを焼いているのである。顔を淡い夕暮れ色に染め、こんがりと。
「リノ」
「な、なに?」
 察した彼は、ぽん、と彼女の頭に手を乗せて呟いた。
「いつものことだ。気にする必要はない」
 かつてにも伝えた言葉を、今度は断言するように。
 この時、ラザはこう考えていた。
 以前よりも強く想いを自覚し始めている二人なら、すぐに誤解も解けるだろう、と。
 とはいっても、照れ隠しの反発ぐらいはあるだろう、とも思っていた――のだが。
「…………うん」
 彼の推測に反し、沈んだ声で返事をした彼女は、また頬を膨らませてしまった。
(……まだまだ、だったか)
 どうやら、ラザの見通しは甘かったらしい。
 が、傍目から見ると、初々しさの溢れる恋人同士っぽい二人。彼がそう考えてしまうのは、無理もなかった。
(いい傾向には違いないんだが……ふむ)
 かといって、これ以上どう続ければいいのか。何も浮かばないラザは、口を噤まざるを得なかった。

 そして、リノはというと。
(いつものこと……だから、気にする必要なんて、ない)
 胸中で彼の言葉を繰り返しつつ、一応は納得の意を示していた。
(トラッドは……みんなに優しい、し)
 しかし、それは思考に限られた話であって。
(……でも)
 自由にままならない心は、今もかき乱されっぱなしだった。
(分かってるはず、なのに)
 くるくると。ぐるぐると。
 右から左へ。左から右へ。
 抗う術のない、不規則な渦を巻き描くように。
(どうして、落ち着かないんだろ……?)
 くっつかないで欲しい、という小さな反発から。
 もっと素直になりたい、という大きな羨望まで。
 それらが複雑に入り混じった感情の渦に、リノは飲み込まれていた。
 自分が焼きもちを焼いている、とは露も知らずに。

 などと激しく動揺していたから、だろうか。
「リノ?」
 水の中で空気を求めるように、一息の安堵を求めた少女は。
(……水を飲もう)
 ふと視界に入ったグラスを手に取って、その縁へ素早く口づけた。
 氷が、からん、と歌う。
(うん……何か飲めば、きっと落ち着く)
 彼女は自分の方へグラスを傾けた。
 氷を、からからん、と唄わせて。
(とにかく、落ち着かなきゃ……!)
 しかし、この時のリノは冷静さを失っており、何も把握できていなかった。
「待て、それは……!」
 すぐさま気づいたラザが、大慌てで制止する声も。
 内から外に染み出してきた、冷たい水滴の感触も。
 水だと思った物が"水以外の何か"という事さえも。
 何もかもに頭が回らず。
 何一つも疑問を抱かず。
 リノは無心で、一気に飲み干してしまった。
「ビバ、グレイプ……」
 明らかに水以外の味がする――――お酒を。
 そして、直後。あっという間に顔を赤くしたリノは、あえなくテーブルに突っ伏す。
「リノ……?」
 最初に異変を察したのはトラッド。
「リノちゃん!?」
「リノさん!」
 続けて、ナギサとヤヨイ。二人は若干動きやすい姿勢だったため、真っ先に少女へ駆け寄ろうとした。
「…………っく」
 だが、それよりも更に一足早く。俯き加減のリノは、ゆらりと席から立ち上がった。
「リノ……」
「……良かった」
 確かに、少々危なっかしくはある。しかし、昏倒の気配はない。
 そう判断した一同は、とりあえず胸を――
『……え?』
 ――撫で下ろせなかった。むしろ、戦慄を覚えた。

 凶悪に目を据わらせたリノを、ほんの一目見ただけで。

 間違いなく、彼女は酔っている。それだけは理解できたが、それ以上の思考が許されない。
 恐ろしく、常軌を逸した光景だったのだ。
 一方のリノは、終始無言で緩慢に歩を進める。威圧感が生み出す、幻の地響きを引き連れて。気圧されたナギサとヤヨイはハッと息を呑み、一歩、また一歩と後退ってしまった。
 そうこうしている内に、やがてリノが足を止めた。
「……へ?」
 何故かトラッドの前で。そんな彼の思考も、三人と同じく漂白していたが、
「リ、ノ……大丈夫、か?」
 かろうじて絞り出した声で、おそるおそる安否を確認しようとする。
 しかし、彼女は返事をする代わりに、柔らかに折れた両腕を伸ばした後。

 ぎゅっ――――と、トラッドに抱き着いた。

「…………え?」
 更に呆然となる彼に構わず、どこか周りに言い含めるように、こう呟く。

「………………とっちゃ、だめ」

 それは少女特有の、艶っぽい熱を帯びた声だった。
 伴って、どくん、と。一際大きな心音に、トラッドは意識を取り戻す。
 だが、誰よりも先に切り出したのは、
「なるほど……トラッドはリノちゃんのものなんだー?」
 いかにも楽しげな表情のナギサ。興味を惹く状況を前にし、一瞬で立ち直ったようだ。
「うんっ」
 こくりとリノ。即答だった。
 予想外の質問と返事。加えて、この状況。
 何もかもに驚き、戸惑いながらも、結末の見えない会話は続けられる。
「リ、リノ?」
「違うの?」
「あ、いや……だから――」
「じゃあ、私がトラッドのもの?」
「なっ!?」
 そして、誰が誰のものなのか、という問いに対し、困り果てたトラッドは、
「そ、そもそも! そういう問題じゃ、ない……!!」
 必死で問題についてを否定するだけだった。
 敢えて回答についてを言うのなら、肯定とも否定ともつかない"もの"ではあったが。
「むー……」
 一方のリノは、頬を膨らませる。彼の曖昧さに、思うところがあるらしい。
「……トラッド」
「なな、なんだ?」
 しかし、ふと耳元で名前を囁いた彼女は、

「いつもみたいに……ぎゅっ……って、して」

 ナギサの前で一番言ってはいけないお願いを、告白した。
 顔は見えないが、恥じらっている。音色の纏う温度だけで、手に取るように分かる。
 そんなリノは、きっと――いや、間違いなく可愛い。
「いつもみたいに、って……どういうことかしら?」
 しかし、それどころではなかった。理由は言わずと知れたナギサである。
「え、っと」 「えっと?」
「これ、は」 「これは?」
「…………」 「続きは?」
 それはもう、恐怖しか感じ得ない声と笑顔だった。しかも彼女は、ハリセンを幾度も小さく鳴らしていた。完全なる臨戦態勢。大惨事の前兆としては、これほど相応しい状況もない。おまけに、ヤヨイはリノの大胆な発言に頬を染めており、ラザに至っては早くも黙祷を捧げている。
 こうして、なけなしの勇気と希望が消え失せた瞬間。
「トラッドは、優しいの」
 助け船は意外なところから現れた。
「へ?」
「私が困ってると、いつもこうやって……落ち着かせて、くれるの」
「…………」
 正体は、リノ――だったが。
「それで、今もそう、だから……こうしてくれたら、答えが――…………」
 全てを話し終える前に、寝息を立て始めてしまった。彼女の言葉を借りれば、きっと落ち着いたのだろう。
「リノ……」
「……とりあえず」
 思わず笑みを零したトラッドが、黒髪を指で梳く背後。ナギサがぽつり呟いた。
「ん? ……ああ、そうか。リノを部屋まで運ばないとな」
 対して彼は、すかさず意図を察し、真っ当な提案をしたのだが、返ってきたのは同意ではなく。

 問答無用にして理不尽な――ハリセンであった。

 それから、数分の時を経て。
「……じゃあ、運んでくる」
 痛む後頭部もそのままに、トラッドはリノをお姫様抱っこし、席から立ち上がった。
「あ、トラッド」
 だが、右足を一歩前へ踏み出した刹那。不意にナギサが呼び止める。
「まだ何かあるのか?」
「一つだけ言っておくことがあるのよ」
「何だよ?」
 彼は胸騒ぎを覚えつつも、律儀に耳を傾けた。声が妙に真剣味を帯びていたからだ。
 しかし、彼女が表情も変えずに呟いたのは、
「リノちゃんに変なことでもしようものなら……分かってるわね?」
 全く想像していなかった光景を連想させる、極めて余計な一言だった。
「へんなこと?」
 一瞬、思考。
「っ!? そ、そんなことするわけないだろ……!」
 結果、激昂。
「ホントに? ……まぁ、分かってればいいんだけど。とにかくいってらっしゃーい」
「…………ったく」
 が、ナギサが反省するはずもない。むしろ、推測通りである。ただ、当たって欲しくない、というだけで。
 ともあれ、哀愁を背負ったトラッドは、儚い足取りで酒場を後にした。



 部屋に着くなり、少女をベッドへ下ろすトラッド。しかし、これで終わりではない。
(……まだ少し熱いな)
 彼はリノの額に手を置き、状態を確かめた後、宿中を慌ただしく駆け巡る。
 程なくして揃えられた物は、厚手の布と水が入った洗面器。更には、グラス一杯の常温水。起きた時、すぐ飲み干せるように、という配慮だ。トラッドは水に浸した布を絞り、彼女の額に乗せてから、左手で顔を扇ぎ始めた。
 しかし、一向に目を覚ます気配はない。どころか、少しうなされていた。
「……リノ」
 彼はふと名前を呼んだ後、粉雪のように白く柔らかい彼女の頬に、自然と掌を寄り添わせる。
(何で急に……あんなことしたんだ?)
 そして、じんわり伝わる熱を確かめつつ、胸中へ疑問を忍ばせた。
 慕ってもらえるのは、やはり嬉しい。だが、微かに見え隠れる別の感情も、気にかかっていたのである。
「まだ何も分かってないんだな……俺は」
 と、彼が罪悪感を言葉へ変えた時。
「……う……」
「リノ?」
 淡く潤んだ黒い瞳が、ゆるやかに姿を現した。
「大丈夫か? 頭、痛くないか?」
 響かないよう、声を潜め問うトラッド。
 しかし、少女が取った行動は、不意を突く再びの抱擁、だった。
「リ、ノ?」
「……トラッド、だ」
「え、あ……ああ」
 小さな掌に力が込められる。それだけで、罪悪感もナギサの忠告も忘れた彼は、真摯に応えようとした。
 にも拘わらず、瞬間。リノの両腕は彼を頼りなく突き放すと、
「……ごめ、ん」
 怯えた音色の謝罪を、唇に乗せた。
 酔いが覚めたのだろうか。そう思った彼はベッドに座り、彼女の顔を覗き込んだ。
 だが、二つの澄んだ黒は、まだとろんとなっている。
「さっきも突然困らせて……ごめん」
 そんな中、リノは胸元に両掌を重ね、今度は酒場での事について謝った。
 対してトラッドは、密やかに彼女へ近づいた後、
「……違う」
 一言だけ耳元に呟き落とし――ただ、抱き寄せた。
「え?」
 微熱に彩られた顔を彼に委ねたまま、問い返すリノ。
「さっきのは、その……人目があったから、で」
「う、うん」
「本当は困ってなんか、ない」
 早くなった鼓動が、複雑に絡み合った。
「リノが落ち着くなら、俺は……いつだって」
「トラッド……」
「だから落ち着いて眠れるようになるまで……こうしてる」
「ううん……もう、大丈夫」
 そこでリノは、ようやく身体を遠ざける。ほんの少し、名残惜しそうに。
「そっか」
「……でも」
 しかし、彼が安堵した直後。
「もうしばらく、こうしててくれると……嬉しい」
 横になった彼女は、自分の手をトラッドの掌に預け、おもむろに瞼を下ろした。
 そうして頷いた彼が、小さな温もりを握り返してから、数分後。
 幸せそうに微笑むリノは、今度こそ安らかな寝息を立て始めるのだった。


 ちなみに、トラッドがリノを寝かしつけた頃。
「ナギサさん、やっぱり信頼してるんですね」
「信頼? 誰を?」
「ほら、何だかんだで師匠に運んでもらったじゃないですか」
「うーん……信頼というよりは理解、って感じかしら」
「理解?」
「だって、トラッドにそんな度胸があるわけないでしょ?」
「……まぁ……はい」
 ある意味では元凶の二人が交わす会話を受け、
「……二人とも、ちょっといいか」
 やんわりではあるものの珍しく、ラザが説教するのだった。



※後書き
 途中、体調不良に見舞われ、十月中に間に合うか冷や冷やでしたが(汗)
 三周年感謝リクエストSS第五弾を、無事にお送りできました!
 ……お待たせした事には変わりないんですけど……申し訳ございません。
 T様へ。
 リクエストだけでなく、トラッドに最高の褒め言葉をありがとうございます♪

 さて。頂いた内容は、
『酔ってトラッドに絡むナギサとヤヨイ、それを横目にもやもやした気持ちを抱いて、トラッドにもやもやをぶつけるリノ。。』
 というものでしたが……無事、お応えできましたでしょうか(汗)
 しかも、思いの外縦長になってしまい、誠に申し訳ございません(汗汗)
 ちなみに、私的設定の成人年齢が【16】のため、ヤヨイはジュースです。
 未成年の飲酒を書くのは、アレだと思いましたので。
 前に一回呑んだのは、事故という扱いでお願い致します(汗)

 では、今回のSSについてですが……タイトル通り『お酒の魔力』で、存分に遊ばせて頂きました。
 お酒っていいですよね。普段、書けない事が堂々と書けます(笑)
 私自身は、すぐ記憶が飛ぶので控え目にしてますが。
 姐さんと弟子が楽しいのはもちろんですが、大胆(?)なリノはこういう時しか書けないので。
 ちなみに、二人っきりのところ。頬か額にキス、というシーンを思い留まりました。彼にはまだ早いかなー、と(苦笑)

 ところで、今回はポーカーを例えに出してますが……
 DQ4であるので許されるかなー、という理由と『ナギサ=ジョーカー』の構図を、いつか書きたい思ってたからです。
 ただ、ワイルドカードの漢字を『代替可能手札』などにしてしまうと、イメージにそぐわなかったため、あちらを採用しました。
 姐さんは何かにつけて万能っぽいので(笑)

 T様、素敵なリクエストを本当にありがとうございました!



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