第64話 「例え遠く離れても」


「………………」
 横になり、目を閉じていたリノは浅い眠りから覚め、ゆっくりと身を起こす。
 船室の窓から見えるのは、風に揺られる海に浮かんだ月と頼りない輝きを放つ星空。
 美しくも何処か儚い風景に、彼女はただ心を奪われていた。
(……あ)
 不意に夜風ががたがたと窓を叩き、さっと雲が零れ落ちる月光を消失させる。
 一瞬で闇に包まれる世界。それがまるで自分の事のように感じたリノは、顔を逸らしてしまう。
「…………ふぅ」
 彼女はため息を吐いた後、怯えた表情で自分の身体を抱き締めようと手を伸ばした。
 だが、それよりも早く扉が2回、遠慮がちの声を上げる。
「……誰?」
 自分の行動を遮られたせいか、リノは少し不機嫌そうに軽く拳を握ると、部屋の前に立つ人物を呼びかけながらベッドを降りた。
 そして、警戒心を隠そうとせずにゆっくり歩を進めたが、
「いえ、開けなくても結構です」
 扉に手を添えた瞬間、向こう側から丁寧な口調に相応しい言葉が掛けられる。
 きっと床の軋む音で、彼女が扉を開けようとしていた事を察したのだろう。
「あの……どうしても伝えたい事があって……」
「……何か?」
 おそらく船乗りの1人である彼の一言に、やはり身構えたままのリノは若干威圧的な声で問い返した。
 すると深呼吸をしているような仕草が扉越しに伝わってきた直後、

「今日は……今日は怪我を治してくれて、ありがとうございます」

 船乗りは眠っている人間を起こさぬよう、気を配った声で静かに告げる。
「え……?」
「それなのに……その……酷い事を言ってしまって。でも、これだけはお伝えしたかったんです」
「………………」
 予期せぬ言葉にリノの頭は真っ白になった。
「……おやすみなさい」
 そんな彼女の状態に気づいていない様子の船乗りは、最後にそう呟くと足音を殺して去っていく。
 残されたリノは、呆然と扉を見つめたまま、支えを失ったかのようにその場に座り込んでしまった。
「……どうして……?」
 膝の上にぽたりと雫が落ちるが、彼女はそれを拭おうともせず、ただ黒い瞳で正面を見据えている。
 涙で霞む視界と心。
「…………ごめん、なさい」
 リノはここにはいない相手に謝罪の言葉を紡ぐ。
 決して忘れていたわけではなく――――思い出す事を恐れていた、大好きな人たちに向けて。
(……どうして私は……)
 いつでも元気付けてくれたナギサ。
 静かに自分を支えようとしてくれたラザ。
 別れの時まで自分の身を案じてくれたヤヨイ。
 初めて会ったにも関わらず、勇気付けようとしてくれた名前も知らない海賊。
 そして、こうして1人になった今でも、記憶の中の温もりで自分の事を受け止めてくれるトラッド。
(でも……もう……)
 押し寄せる後悔。しかし、1人である事を望んだのは――――いや、望んだフリをしたのは、他ならぬ彼女自身。
 思いがけない言葉で蘇った気持ちに頬を濡らしたリノは、今度こそ自分の身体を抱き締め、そのまま意識を手放すのだった。



「……よし」
 アリアハンの南にある海岸。
 そこには、一隻の船が着々と出航準備を整えていた。
「じゃあ、私が見張りね」
「ああ」
 まるで船を温めているかのように、煌々と灯る数多の炎。
 ナギサはハリセンを右手で握り締めながら、疲れを顔に滲ませているラザに告げる。
「でも、師匠……休まなくて大丈夫ですか?」
「……今は時間が少しでも惜しい」
「…………分かりました」
 そんな2人を見つめながら会話をするトラッドとヤヨイ。
 だが、彼は額に浮かんだ汗を手の甲で拭うと、舵を手に取るのだった。

 トラッドとラザが疲れていたのは、出航する準備に今の今まで取り掛かっていたからである。
 ヤヨイと共にアリアハンへやってきた船乗りたちは、事情を知って船を快く貸してくれたが、長旅の疲れを癒す時間が欲しいという事だった。
 しかし、一刻も早くランシールに向かいたいと考えたトラッドは、自分たちで船を動かすと提案したのである。
 それを聞いた船乗りたちも最初は不安そうであったが、彼の熱意と更にヤヨイの説明もあり、どうにか納得してくれたのだ。

 こうして、船を動かす事が出来るトラッドに多少心得のあるラザが手伝って、夜が更けた頃に出発となった。
 一方、さすがのナギサでも船については素人。だが、そんな自分でも見張りなら出来ると考え、今の今まで休息を取っていた。
 2人がおそらく疲れているだろうと予測しての行動は、この上なく正しかったのである。
「で、お疲れの所悪いけど……どうなの?」
 錨を引き上げるラザを横目に、真っ直ぐ西を見つめているトラッドに尋ねるナギサ。
 言葉にこそしていないが、彼女が知りたいのはリノに追いつけるか、という事だ。
「……地図によれば、距離はそれほど変わらない。でも、ほぼ一日の遅れがあるし、風向きも関係してくる」
 その意図を理解したトラッドは、ずっと考えていた事なのか、それほど間を置かずにすらすらと口にする。
「分からない、って事?」
「あくまでランシールに着くまでの話だけどな」
「どういう意味よ」
 トラッドは勢い良く舵を右に回しながら、平静を装った口調でこう返事をした。
「いくらランシールに着いたといっても、それだけでオーブが手に入るわけじゃないだろ?」
「……なるほどね」
「ああ」
 わずかに嬉しそうな様子で頷きながら、彼は闇に包まれた海に目を凝らす。
 そこでナギサは、いつの間にか甲板に座り込んでいるラザを一瞥してから、くすりと笑った。
「今の、何か変だったか?」
「……そうね。今朝と全然違うから、ちょっと驚いただけよ」
 不思議そうに問いかけたトラッドだったが、返ってきた言葉を受け、わずかに頬を染めると恥ずかしそうに空を見上げる。
「あら、褒めてるつもりだけど?」
 照れているのが面白いのか、ナギサは更にからかうような声で追い討ちをかけた。
 すると彼は相変わらずそっぽを向いたまま、
「……ナギサとラザのおかげだな」
 波の音に掻き消されてしまいそうなほどの小さな声で呟く。
「あの時はごめん……でも……本当にありがとう」
「た……ただの八つ当たりよ……こっちこそ悪かったと思っ――――」
 素直な一言に不意を突かれたらしく、今度は彼女の方が背中を向け、同じく小さな声で謝罪の言葉を口にする。
 だが、トラッドは珍しくナギサの言葉を遮ると、お返しのつもりなのか、
「八つ当たり、ねぇ……それならハリセンで叩かれそうな気がするけど?」
 子供っぽい笑顔で明るく告げる。
「……良い度胸してるわね」
「へ?」
 低い声がした刹那、ここ数日耳にする事の無かった、お馴染みの音が夜空に吸い込まれていった。
「うんうん、やっぱりこの音よね」
「…………油断した」
 満足げに頷くナギサと片手で頭をさすりながら再び舵に集中するトラッドだったが、
「でも、こうして立ち直れたのは……やっぱりリノの事、大切だから……っていうのもあるけど」
 再び照れた様子で、まだ見えないランシールの方角を見つめながら呟く。
「……私も素直にそう言えたらいいんだけど……ね」
 ナギサは相変わらず彼の方を見ないまま、より小さな声でそう口にするが、
「何か言ったか?」
 幸いにもトラッドの耳には届いていない。
「……ううん、何にも」
 微かに安堵した彼女は首を軽く横に振ると、船の中心へと歩いていくのだった。


「全く……あの2人は」
「でも、元気になって良かったです」
 そんな2人を遠くから眺め、対照的な表情で会話をしているのはラザとヤヨイ。
「ところで、ラザさん」
「何だ?」
「ナギサさんとはどうなんですか?」
「なっ……!?」
 予想出来なかった言葉に、彼はいつの間にかトラッドから離れていく彼女を見た後、思わず顔を赤くする。
「もう……! ナギサさん、自分の事には鈍いんですから、ちゃんと言わなきゃダメですよ?」
「…………」
 共に旅をしていた時とは違って、妙にはっきりと自分の想いを口にするヤヨイ。
(……そうか)
 少し驚いたものの、ラザはその理由を察して、胸中で納得の意を示す。
 町作りに携わって、成長したというのも勿論あるだろうが、それよりも大きな理由。

(……また離れなきゃいけないから……か)

 それはこうして旅を出来るのが、後少しだけなのだという事。
 今のヤヨイには、昔と違って両親を捜す以外にもやるべき事があるのだ。
 だから、彼女なりに悔いの残らないよう、精一杯力になりたいのかもしれない。
「わ……」
「……そうだな」
 ラザは一抹の寂しさを胸に秘めながら、ヤヨイの髪の毛を柔らかく撫でた。



 それぞれの船がランシールを目指して、数日が過ぎた頃。
「う……ん……?」
 船の動きに揺られるカーテンの隙間から幾度となく差し込む光に、リノは掌で自分の目を覆いながらゆっくり身体を起こす。
 しばらくそのまま動かずにいたが、目が慣れてきたのか彼女はまるで陽光を恐れるかのように、そっと窓に近寄った。
「……あ」
 そして、右手でおそるおそる黄色のカーテンを払い除けると、暗い部屋がほんのり明るくなる。
 再び細くなったリノの黒い瞳に映るのは、遥か彼方にある水平線。だが、微かに黒い山のような影がその流れを遮っていた。
(あれが……ランシール……)
 緑が入り混じったそれは、山ではなく島。記憶を手繰り寄せ、彼女は地図を頭の中に描く。
 そうして思い当たるのはただ1つ――――目的地であるランシールのみ。
「…………よし」
 ここ数日、満足に眠れなかった為、決して万全の状態ではない。
 しかし、これ以上ここで横になっても、それは変わらないだろう。
 そう確信したリノは、重く感じる身体を引き摺るように歩き出し、近くの椅子の上に置いておいた旅装束に素早く着替える。
 しばらくは道具袋を手に持ったまま、壁に立て掛けられた鋼の剣をぼんやり眺めていたが、
(もう……行かなきゃ)
 首を激しく横に振ると、かちゃりと無機質な音を鳴らして剣を手に取り、誰かに背中を押されるように部屋を出るのだった。


 船を降りると、ランシールまではさほど時間はかからなかった。
「わぁ……」
 町に足を踏み入れたリノから、珍しく少女らしい喜びの混じった驚きの声が零れ落ちる。
 何故なら、目の前に広がる光景はあまりに豊かで、色鮮やかな緑に包まれていたからだ。
 草木はノアニールのように長い間放置されていた形跡がなく、むしろイシスの女王の間を思わせるほどであった。
 おそらくは気候に恵まれているという事もあるのだろうが、日々の手入れを怠っていない何よりの証でもある。
 彼女は温かくも柔らかい木々のざわめきを受け、一瞬自分の目的を忘れてしまう。
 だが、すぐに我に返ると、やはり鉛のように重い足を進めながら、オーブの手掛かりを求めて町の人たちに話を聞き始めた。


「……ここ、か」
 それから程なく、時間にするとまだ40分といった所。
 リノは目的地と思しき場所に辿り着く。

 眼前に存在するのは、まるで森から身を隠すようでありながら、何者をも受け入れようとする矛盾が同居した神殿だった。

「っ……」
 牢屋の格子にも似た扉は、予想を裏切らず鍵がかかっている。
 彼女は冷たい感触を確かめた後、鍵穴を発見し、道具袋の中から最後の鍵を取り出すと、それをゆっくりと差し込んだ。
 微かな違和感があったものの、それがすぐに消えると同時に鍵を右に回す。すると、あれほど強固に感じた扉はあっさり開かれる。
 そして再び最後の鍵を道具袋に直すと、何故か細い通路を歩くような仕草でリノは奥へと歩を進めた。
「…………」
 周囲には部屋を明るくする炎があり、床には色の違う石が十字架を模している。
 その十字架の先、つまり目の前には1人の年老いた神父が立っており、灰色の瞳でリノをじっと見据えていた。
 炎が一際大きく揺らめいた時、彼の乾いた唇が重々しく開かれる。
「ようこそ。ここはそなたの勇気が試す為の神殿じゃ」
「ゆう、き……を試す?」
 聞き慣れない言葉に思えるのは、自分にはそれが無いからなのか。
 リノがその気持ちを隠すように、俯きながら問い返すと、神父は抑揚の無い声で答えを返した。
 しかし、彼は不意に眉を寄せると、
「ふむ……そなた1人かの?」
 微かに首を動かして、周囲の様子を確認しながら尋ねてくる。
「え、あ……仲間とは先日……別れました」
 一体何を疑問に思ったのかは分からなかったが、その質問に彼女は沈んだ口調で返事をした。
 すると神父は、音もなく一歩右側へ移動すると、
「どちらにしてもこの先――――オーブを手にする為には1人で行かねばならぬ」
 左手を自分の胸の前で水平に横切らせ、リノを奥の通路へ導こうとする。
 灯りがあるにも関わらず、果てしない深さと不安を募らせる闇に包まれているような錯覚。
 彼女は一度息を呑むと、戸惑いを隠す事も出来ないまま一歩、また一歩と足を前に踏み出していく。
 それを無言で見ていた神父は右手で十字を切ると、すでに通り過ぎたリノの背中にこう囁いた。

「立ち向かうだけが勇気ではない。今は分からぬかも知れぬが、決して忘れぬようにの」

 不意に足を止め、彼女は言葉の意味を尋ねようとしたが、
「え……?」
 まるでその行為に意味は無いと告げるかのように、扉は重苦しい悲鳴を上げながら閉ざされていくのだった。



「………………」
 神殿の奥にあった通路を抜けた先には、乾いた砂地と洞窟があった。
 最初にランシールへ足を踏み入れた時とはまるで違う、もう1つの出入り口。
 そこには色鮮やかな緑など、一片も存在しない。あるのは不安を募らせるものばかり。
 だが、先に進むしか無くなったリノは、砂の粒子が砕け散る音を耳にしながら歩く。


 やがて、町を出た時からずっと見えていた洞窟に辿り着いた。
 入口は遠くから見て想像していたよりも、随分小さい。
 リノは額に滲む汗を拭い、右手で剣の柄の感触を確かめると、慎重な足運びで中へと入っていった。
 直後、簡素な飾りだけであったはずの燭台に、大きくはないものの力強い炎が産声を上げる。
(……認めた、という事か……?)
 不意に浮かんだ根拠の無い考え。
 リノは不要と思えたそれをを打ち消すように首を一度横へ振った後、剣を抜き去りながら歩を進めた。
 そうして最初に行き当たったのは、入口の燭台と同じく簡単な造りの扉。
 一応鍵が掛けられていたので、彼女は明かりを頼りに袋から最後の鍵を取り出し、周囲とその向こう側を警戒しながら扉を開く。
「ぅ……!?」
 ぎぎぎと耳障りな音が響いた瞬間、密度の濃い死の香りが身体中に纏わりついてきた。
 実際に匂いは無かったが、否応なく不安を掻き立てられる香り。
 しかし、命には何の別状も無い。
(これは……何……?)
 込み上げてくる嘔吐感を堪えるように、リノが口元を空いた左手で押さえると、その一瞬の隙を突いて物陰からモンスターが飛び出してきた。
「っ……!」
 覚束ない足取り。視界を横切るモンスターの姿は、見覚えがあるとしか認識出来ない。
 彼女は不十分な姿勢のまま、半ば強引に左足を一歩踏み出すと、運を天に任せて鋼の剣を水平に奔らせた。
 掌から確かな手応えが全身を駆け巡った事から、どうやらモンスターを斬ったのだとリノは理解する。
(でも……)
 まだ、輪郭すらも掴めない死の匂いは消え去っていない。
 考えるよりも先にそう理解したリノの足は気づけば走り出していた。
 次々と襲い掛かるモンスターの凶刃を勘だけで捌きながら、彼女は初めての洞窟の中を必死で疾走する。
 辿った道は正しかったのか、幸いにも行き止まりにぶつかる事無く、黒い瞳に下へと続く階段が映った。
 普段なら注意深く階段を下りていたかもしれないが、
(今立ち止まれば……やられる……!)
 とてもそんな余裕は無い、と判断したリノは迷いを振り払って階段を駆け下りた。

「な――――」

 そうして彼女が辿り着いたのは、果てしなく広がる何も無い部屋。
 目を凝らせど、埃すら存在する事を許さないのではと感じるこの場所は、あまりに不自然な造りであった。
(地球のへそ……か)
 いつの間にか辺りを見渡す事すら忘れてしまったリノは、呆然と立ち尽くしたまま、不意に町で聞いた話を思い出す。

 世界地図を人間の身体と考えた時、ちょうどお腹の辺りに位置する事から地球のへそと呼ばれるようになった、という話を。

 だとすると、ここは何処で本当に洞窟なのか、という自分でも理解出来ない疑問が頭を掠める。
(どうする……?)
 先ほどまで自分を取り込もうとしていた死の香りは、何故か全て消え去っていた。
 つまり、今この場にいるのは彼女独りだけという事になる。
「とりあえず……少し休むか」
 リノが呼吸を整えながら鋼の剣を鞘に収めると、かちんという金属音が部屋中に溶けていった。
 鳴り止まないのではと錯覚してしまいそうな澄んだ音が、耳鳴りが繰り返されるように止もうとしない。
「……っ」
 いつもなら落ち着くはずの音色が、今では不快にしか思えず、彼女は歯を食い縛る。
 その音を掻き消そうと、リノは座り込んで道具袋の中からパンを取り出すと、珍しく苛立たしげにそれを食べ始めた。


「……ふぅ」
 束の間の休息を終え、リノは軽く吐息を零す。
 全力疾走の影響で震えていた足はすでに止まっており、彼女は道具袋と鋼の剣を手にすっと立ち上がった。
 そして静かに瞼を下ろし、襲い掛かってくる眠気を抑えながら耳を澄ます。
「………………」
 心なしか心臓の鼓動は早くなっていたが、何故か気にはならない。
 それよりも風の流れる音が肌を吹き抜けていく感触を伴って、少しずつ身体の芯に響いていく。
「……ん」
 リノはそこでようやく瞳を開け、初めて注意深く辺りを見渡した。
 すると先ほどまでは視界に映っていなかった部屋を取り囲む壁が浮かび上がってくる。
 目を細めてみても、擦ってみてもそれは消えない。つまり現実なのだと、彼女は理解した。
(まだ……大丈夫……)
 根拠など何処にも無い。ただ、その想いには前へ進むという強い意志だけが、はっきりと宿っている。

 一体何がそう思わせるのか――――


 彼女自身理由も分からぬまま、風のみが知る通り道を探るように歩き出すのであった。



次の話へ

目次へ